ホゲでも爆でも



夕(ゆう)マヅメ 


 底じゃなくてもソイ釣れるんだなー、と中層をせめ続けると…



根?いや?巻け、巻け!


ブォンブォンと明らかに重いアタリ


巻いて

巻いて

巻いて
巻いて
巻いて
巻いて
巻いて


見えたーっ!


バシャン、ビタン、ビタンと水面を叩く。


うお、デカそう。

竿が大きく曲がる、こりゃ上がらないか…

足元から水面までは2.5m


どうしよう…


とにかくテンションをかけ続けて時間を稼ぐ。

そうだ、タモ、タモ!


購入から2ヶ月間、背中が定位置のタモの出番がついに到来。



実はわたしはこの時のため、6畳の部屋で5mのタモを伸ばす練習をしていたのです。



背中のポールを左手でつかみマグネットから引っこ抜く。


その間もラインのテンションを弛めないよう、右に左にバタバタと移動し続ける。


意を決して左手を構えると


なんと!


ロック付きのタモジョイントは収納状態のまま、スルスルと海に向かって伸びていくではありませんか!




まって〜。




再びバタバタで、左手だけでどうにかポールを収納、気を取り直しジョイントのロック機構を親指で
下げる!

下げる!

さげ、
さがんねーぞ!
どうなってんだ?

落ち着いて、落ち着いて。


下げる!


下がった‼︎
玉網はジョイントを中心に180度回転し、海面を向く。

スッと左腕を出すとスルスルと海面に着水。

右手のラインの先には左を向いた獲物

左手の網が頭からキャッチ!

入った!入った‼︎

フッキングするかのように左手をグッと引く。

タモから飛び出す不安を感じながらもそろりと竿を置き、バタッバタッと跳ねる魚の重さを感じながら垂直にポールを引き上げる。


どろん、とした茶色の魚。


…やった、
アイナメだ‼︎
でかい‼︎嬉しい‼︎写真、写真!

すると、胸にチワワを抱えたおっちゃんが、
「おー、大きそうだ。最近上がってるみたいだねー」

わたし「(今忙しいの!)いやー、本当にアイナメ釣りたかったんですよ。もう、嬉しくて嬉しくて、写真、撮っちゃいますね。」

カシャ。
チワワのおっちゃん、素っ気なくてゴメンね。つい嬉しくて周りを見ていられなかったよ…

完全にバーサーカーモードに入っているわたしは躊躇せずに獲物をズガッと締めてから粗方捌いて次に狙いを定める。

すでに夕日の明かりも完全になくなろうとしている。まだイソメは3回分程残っている。

同じルートを狙いメデューサの頭をキャスト。

ビクッ!まだいる!

2投目、ビグビグッ‼︎

うしっ!シュシュシュシュっと巻いてスポン。

クロソイでした!

「鍋の準備を頼むよ。」と家に電話し

車中、大声で

「ラララ ずっと僕が待ち焦がれる恋のような素晴らしさよ」

と歌いながら帰宅。

結局この日の釣果は、
アイナメ 3
クロソイ 2
でした。

そしてアイナメのサイズを測って見ると




29.5cm😂




まだまだ先は長いです。



しかし、今回はボウズからの脱出と釣果だけでは量れない沢山の経験を得ました。

・常用厳禁ハイブリッドジグヘッド
   メデューサの頭

・中層デッドスローリトリーブ(のつもり)

・ランディング(タモ操作)実践

・長潮、満潮(16:58)潮止まりにもかかわらず、夕まずめの爆発力。

・大型はこの時期にスポーニング(産卵期)で浅場に寄って荒食いする。

後に知った事ですが偶然にもタモの使い方は合っていたようです。
そもそも30cmならばタモなしで抜けたのかも知れませんがそこは経験不足ということで悪しからず。

徐々に毛が生えてきた素人のわたしですが、本来はタックル購入に至る経緯やネットで得たノウハウについてもっとシンプルに書こうと思っていました。

思い出しているうちに楽しくなって、つい、ずらずらと長文になってしまいました。

「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい」

かたや

「釣りは身を滅ぼす」

さて、この先どうなることやら。

ちなみにわたしは何にでもハマりやすいタチです。

最後までお読み頂きありがとうございました。











CRAFT & FISHING MOJOMOJO

ハウスミュージックを基本に独自の解釈で​DJをしていました。 2017年8月から釣りを始めました。 2020年1月にルアーの作成を始めました。